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フォーラム第0回、スタッフ講習会を開催しました

  • yasashiikotsushiga
  • 7 日前
  • 読了時間: 5分

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 8月7日(木)、まちと交通の未来づくりフォーラムの開催に先立ち、スタッフたちが学ぶ講習会を開催しました。


 交通まちづくりの基本の考え方に加え、本フォーラムの下敷きとなっている滋賀地域交通ワークショップで上がってきた県民の意見と滋賀の交通事情を知り、また各々のスタッフが参加者をサポートするためのファシリテーション方法を学ぶことが、この第0回の目的でした。やさしい交通しがのメンバーが講師役を務めました。


 会場となったのは学生たちのまちづくり拠点になっている彦根コミュニティカフェOn Your Mark。学生ら若者たちが6人、大人9人の参加がありました。

 全員が最初からスタッフのつもりで集合し、初めて顔を合わせたメンバーが協力して会場の設営や受付をこなしました。


プログラム

 挨拶(司会 忠田季空)

 人と環境にやさしい交通まちづくりプラットフォーム滋賀(やさしい交通しが)紹介   山田 和昭

 スタッフの皆さんに期待すること 南村 多津恵

 滋賀の交通事情と滋賀県がめざすもの 地域交通ワークショップ報告

  佐々木 和之さん(滋賀地域交通ワークショップ コーディネータ&ファシリテータ、

           びわこ学院大学非常勤講師、水色舎代表)

 グループワーク実習1「私にとって公共交通とは?」

  南村 多津恵(滋賀地域交通ワークショップ ファシリテータ、輪の国びわ湖推進協議会)

 講義1「公共交通まちづくりとは?」

  山田和昭(日本鉄道マーケティング)

 講義2「SUMPで交通まちづくり」

  宇都宮 浄人(関西大学経済学部教授、やさしい交通しが代表)

 グループワーク実習2「公共交通をどうしていきたいか」 南村 多津恵


学生によるまちづくりを彦根で進めている忠田オーナー
学生によるまちづくりを彦根で進めている忠田オーナー

 交通まちづくり活動は年配者ばかりでやっていてはだめだ、若い人たちにすそ野を広げなければ、という若きカフェオーナーの忠田季空の強い想いで、呼びかけに応じた意欲ある学生さんたちが参加してくれたこの会。

 公共交通は普段使っておらず、意識したこともない学生の皆さんにも楽しんで参加してもらえるようなプログラムを組んでいました。



滋賀地域交通ワークショップ コーディネータの佐々木和之さん
滋賀地域交通ワークショップ コーディネータの佐々木和之さん

 はじめに、滋賀県が公共交通について今どんなことを考えていてどんなことをしているのか、住民意見を集めて対話を行うための滋賀地域交通ワークショップについて、同ワークショップのコーディネータとファシリテータを務める佐々木和之さんから紹介がありました。

 ワークショップで話し合われたことの説明は私たちがフォーラムを進める上で大事な情報でした。

 のみならず、「自分は住民行政連繋の専門家である」という佐々木さんが、なぜ住民と行政の仲立ちをする必要があるのか、自らがこの仕事を選ぶに至った背景について話してくれたことには、交通まちづくりの市民活動を進める上でのヒントに満ちていました。


 続いてグループワーク実習です。今回は公共交通についての思いや見識を高めながら、スタッフとして必要なファシリテーション能力を養うことが目標だったので、3グループに分かれて「私にとって公共交通とは?」というテーマで話しながら、裏テーマとして「書きながら聞く」=「議論を見える化する」ということをそれぞれに実践していただきました。

 進行は、滋賀地域交通ワークショップのファシリテータも務めている南村多津恵です。

 世代も所属もごちゃ混ぜのグループで話したことで、お互いに気づきが多かったようです。


 休憩を挟んで、交通まちづくりの基本を学びました。

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 講義の一つ目は「公共交通まちづくりとは?」、 やさしい交通しがの初年度事務局長で、日本鉄道マーケティング代表の山田和昭が話題提供しました。

 「クルマのまち」化したことで彦根はとてももったいないまちになってしまったことを入り口に、交通のあり方がまちの形を変えること、自動車依存が社会にもたらす弊害、諸外国で見直されてきた公共交通を活かした都市政策、道路と公共交通の予算配分の不均衡さなどについて語られました。

 これまで意識したことのなかったクルマ社会の問題に、皆さんハッとした様子。


 講義の二つ目は「SUMPで交通まちづくり」。やさしい交通しが代表で関西大学経済学部教授の宇都宮 浄人から、別の切り口で交通まちづくりについて話しました。

 地域の衰退と公共交通の衰退と自家用車依存度の高まりの悪循環を切るために、市民と行政が一体となって交通まちづくりを進める必要があるというところから、自動車が社会に与えている悪影響として渋滞や社会的弱者の排除や気候変動の加速について語られました。そして、欧州のSUMP(持続可能な都市モビリティ計画)によって、EUの都市が変わり始めていること、そこでは市民参画が重視されていること、実際にSUMPに取り組んでいる都市の例の紹介など。

 公共交通の学生割引の費用は誰が負担しているのか、その不公平さへの言及も、なるほどと思わされるものでした。


 最後にもう一度、グループワーク実習です。今度は講義を踏まえて「公共交通をどうしていきたいか」 というテーマで、グループで話していただきました。今回の裏テーマは「役割を果たしながら話す」。会議をうまく進める上で必要な様々な役割を四つに分け、メンバー一人ひとりにこっそりお伝えして、自分の役割を意識しながら話し合ってもらいます。それぞれが書いたふせんを模造紙に貼り、貼り直して分類したり、線を引いたり囲ったり、グループごとに工夫していました。


 こんな会にスタッフとして参加しようという皆さんだから、さすがに意欲が高く、最初から最後まで熱心に参加され、グループワークも盛り上がっていました。

 アンケートには全員が、「参加してとてもよかった」と回答。やってよかったと思える、充実した良い講習会になりました。



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 終了後は、カフェマスターがこのために敦賀から買い付けてきたという新鮮な魚料理を囲んでの懇親会でした。ワイワイ楽しく、すてきな時間をみんなで過ごすことができました。


 さあ、スタッフは準備万端です。

 8月21日からスタートするまちと交通の未来づくりフォーラム、頑張っていきます!

(やさしい交通しが 南村多津恵)

 
 
 

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まちづくりと交通の広場 しが

(こまち広場しが)

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